ライブ音響のようにする
会場の響きを足して、その場で鳴っているような広がりを作ります。
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音声(MP3・WAV・M4A・AAC・FLAC・OGG・Opus・AIFF ほか)/動画(MP4・MOV・WebM ほか)の音声も可
この設定にした理由
ライブらしさの正体の多くは残響です。録音物は残響が少なく整理された状態で作られているので、会場の響きを足すと「その場で鳴っている」感じに近づきます。
残響は18%と控えめに混ぜています。マスタリングで残響を足すときに20%を超えると、音の立ち上がりがにじんで輪郭が失われます。ライブらしさは増えても、演奏が下手に聞こえ始めるのがこの手前です。
高域を少しだけ上げているのは、残響を足すと相対的に高域が奥に引っ込んで聞こえるためです。
残響だけでは「会場にいる感じ」までは届きません。実際のライブで聞こえているものには、残響のほかに客席のざわめき、音が壁で反射して戻ってくるまでの時間差、そして大音量で鳴っているときの耳の反応が含まれています。ここで足せるのは1つ目だけで、それは「録音物が少し広くなる」ところまでです。歓声を重ねると一気にライブらしくなりますが、それは加工ではなく素材の追加になります。
仕上げの音量は −14 LUFS です。残響を混ぜると音の密度が上がって、同じ音量でも大きく聞こえるようになります。処理の前後で音量がそろっていないと、その「大きくなった」を「良くなった」と取り違えるので、比べるときは両方を書き出してから聞いてください。
既に残響が多く含まれる音源(ホール録音、アコースティックのライブ音源など)にさらに足すと、輪郭がはっきり失われます。乾いた音源ほど効きます。
よくある質問
- ライブ会場の種類(ホール・ライブハウス)は選べますか?
- 選べません。この道具が持っているのは残響の長さと混ぜる量で、会場の形そのものを再現する仕組み(実際の会場で測った残響を畳み込む方式)は入っていません。ホール特有の長い響きや、ライブハウスの狭さが作る初期反射を作り分けたい場合は、DAW の畳み込みリバーブに実測の残響データを読ませる方が目的に合います。ここで得られるのは「乾いた録音に部屋を1つ足す」ところまでです。
- 声だけ・楽器だけに残響を足すことはできますか?
- このページではできません。ここに来た音源は1つのまとまりとして扱われるので、残響も全体にかかります。パートごとに変えたい場合は、先にボーカル抽出・ステム分離でパートに分け、必要なパートだけをこのページに通してから混ぜ直す順序になります。ただしその場合、最後の音量調整が各パートに掛かるので、混ぜた結果の音量は自分で整え直す必要があります。
- カラオケの練習用にはどうですか?
- 向きません。残響が増えるとリズムの立ち上がりがにじむので、伴奏として合わせにくくなります。歌に残響が欲しいのであれば、伴奏に足すのではなく、歌う側(マイクや配信ソフト)で足す方が結果が良くなります。伴奏に混ぜた残響は後から外せませんが、歌う側で足した残響は、いつでも量を変えられます。