QRコードを作ること自体は一瞬です。困るのは、名刺やチラシに刷ったあとで「読み取れない」と言われるほうですよね。
画面では読めたのに紙では読めない。この事故の原因は、だいたい4つのどれかです。しかも4つとも、デザイン上の都合で削られやすいものばかりです。
1. まわりの余白を詰めない
いちばん多い原因がこれです。QRコードはまわりに白い余白があることを前提に読み取られます。規格では、コードの最小単位(セル)4つ分の余白が必要とされています。枠にぴったり収めたくなりますが、ここを詰めると読み取り率がはっきり落ちます。
2. 誤り訂正レベルを下げすぎない
QRコードには、一部が汚れても読めるように復元用の情報が入っています。レベルはL(約7%)・M(15%)・Q(25%)・H(30%)の4段階。数字は「どのくらい欠けても戻せるか」の目安です。
印刷して配るもの、屋外に貼るもの、真ん中にロゴを重ねるものは、QかHにしておくと安心です。逆に、画面に出すだけならLでも構いません。レベルを上げるとコードは細かくなるので、そのぶん印刷を大きくする必要があります。
3. 色を反転させない
黒地に白のコードは、読める機種と読めない機種があります。明るい背景に暗いコードが基本です。色を付けたい場合も、明暗の差を十分に取ってください。薄いグレーや、背景と近い色は避けたほうが無難です。
4. 印刷は大きめに
目安として、読み取る距離の10分の1くらいの一辺があると安定します。手に持って読む名刺なら1.5〜2cm、少し離れて読むポスターなら、距離1mで10cmといった具合です。迷ったら大きいほうに寄せてください。小さすぎて読めないほうが、大きすぎて格好悪いより困ります。
URLは短いほうが有利です。文字数が減るとコードのセルが粗くなり、同じ大きさでも読みやすくなります。長いパラメータが付いたURLは、可能なら削ってから作ってください。
⚠️ 短縮URLと「動的QR」の落とし穴
コードを小さくするために短縮URLを使ったり、「あとから行き先を変えられる」という動的QRのサービスを使ったりすることがあります。便利なのですが、行き先がその業者のサーバー経由になります。
作るときに
このサイトのQRコード作成は、URLのほかにメール・電話番号・SMS・Wi-Fi・連絡先の形式にも対応しています。誤り訂正レベルと色は「詳しい設定」から変えられます。PNGとSVGの両方で書き出せるので、印刷に回すならSVGを選んでください——拡大しても輪郭がぼけません。
最後にひとつだけ。刷る前に、実物を一度読んでください。 画面で読めることと、紙で読めることは別です。試し刷りを何人かの端末で読んでもらうのが、いちばん確実な確認です。
この記事で紹介したステム分離は、ブラウザで無料で試せます(登録不要・音源は端末から出ません)。